第27話:燃える手(後編)
五人はデパート街をぶらついて、日暮れ前には祭り会場に移動した。
屋台で買い食いして花火までの時間を過ごした。お好み焼きだの焼きそばだのチョコバナナだのあんず飴だの、手分けして買い込んで持ち寄る。
ヨーヨーをすくって、当たらないクジを何度も引いて、射的が大きく外れて笑い合った。
気付けば風の温度も下がっていた。さわさわとそよいで、どこからか木の葉を運んだ。一葉、乾の髪に絡み付く。
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五人はデパート街をぶらついて、日暮れ前には祭り会場に移動した。
屋台で買い食いして花火までの時間を過ごした。お好み焼きだの焼きそばだのチョコバナナだのあんず飴だの、手分けして買い込んで持ち寄る。
ヨーヨーをすくって、当たらないクジを何度も引いて、射的が大きく外れて笑い合った。
気付けば風の温度も下がっていた。さわさわとそよいで、どこからか木の葉を運んだ。一葉、乾の髪に絡み付く。
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八月のある週末、五人は津田沼駅前で待ち合わせた。
肌がべた付くような風が吹く。駅前は人でごった返していた。
荒牧は、浴衣姿の宇佐美を見て、やはり浴衣姿で現れた後藤と二人を並べて笑う。
「関口、これ何て妖怪?」

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学習塾を含んだ津田沼の複合施設へ続く橋の白いタイルは、夏の日差しを受けて輝いた。眩しくて目を開けていられない。
夏期講習が始まる午後よりも早く落ち合い、荒牧聡吾はクラスメイトの乾梓とファストフードの昼食を共にした。
「もう自衛隊の祭りは終わっちゃったんだよな」
二年生になって特別進学クラスになり、よくつるむわりに放課後はそれぞれに用事があって、荒牧ら五人はこの夏になって初めて遊びに出かける予定を立てていた。
荒牧と宇佐美の近所の自衛隊駐屯地で行われた夏祭りは先週末、既に終わってしまっていた。花火も盛大に上がる、周辺では有名な夏祭りだ。
既に飲み干したドリンクのストローをかじりながら、荒牧は乾がインターネットで調べた祭り情報のプリントに見入る。乾も頭を突き合わせて言う。
「これは?自衛隊に比べたらしょぼいけど、今週末、谷津のがあるよ」
二人で予定を立てて、いつもの仲間にメールを同時送信する。
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| 詳細決まりました 明日3時に津田沼のフルチン像の前に集合 適当にパルコとか行ってから谷津に行く 遅刻厳禁で |
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