第25話:夏祭りへ
学習塾を含んだ津田沼の複合施設へ続く橋の白いタイルは、夏の日差しを受けて輝いた。眩しくて目を開けていられない。
夏期講習が始まる午後よりも早く落ち合い、荒牧聡吾はクラスメイトの乾梓とファストフードの昼食を共にした。
「もう自衛隊の祭りは終わっちゃったんだよな」
二年生になって特別進学クラスになり、よくつるむわりに放課後はそれぞれに用事があって、荒牧ら五人はこの夏になって初めて遊びに出かける予定を立てていた。
荒牧と宇佐美の近所の自衛隊駐屯地で行われた夏祭りは先週末、既に終わってしまっていた。花火も盛大に上がる、周辺では有名な夏祭りだ。
既に飲み干したドリンクのストローをかじりながら、荒牧は乾がインターネットで調べた祭り情報のプリントに見入る。乾も頭を突き合わせて言う。
「これは?自衛隊に比べたらしょぼいけど、今週末、谷津のがあるよ」
二人で予定を立てて、いつもの仲間にメールを同時送信する。
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| 詳細決まりました 明日3時に津田沼のフルチン像の前に集合 適当にパルコとか行ってから谷津に行く 遅刻厳禁で |
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| シャケが「遅刻厳禁」とか言うと イラっ |
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| >フルチン像 ↑下品 |
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| 地元民はみんなそう言ってるだろ じゃ、マイルド~に「フルティン像」で |
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| バカか |
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| じゃ、「おティンティン様前」で |
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| ポコーティン像で |
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| ロシアの思想家っぽいね |
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| 楽しみにしてます… |
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