もくじ/登場人物/あらすじ

【序章】【2年生1学期】【2年生の夏休み】【2年生2学期】更新完了

【2年生3学期】更新中。

【おまけ】は、不定期更新です。


new 第123話:八重歯 new

Addicted

扉絵“Addicted”


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【もくじ】
サブタイトル末尾に*が付く回は性描写を含みます(15才以上向け)。

【序章】
 第0話:二年三ヶ月後

【2年生1学期】
 第1話:春眠
 第2話:ふたり
 第3話:空席のまま
 第4話:醜聞
 第5話:森のクマさん
 第6話:2+1
 第7話:あだ名
 第8話:4+1
 第9話:仲良く喧嘩しな(前編)
 第10話:仲良く喧嘩しな(後編)
 第11話:人生プラン(前編)
 第12話:人生プラン(後編)
 第13話:ア・ガール・ライク・ユー
 第14話:二度三度、ドアを叩く
 第15話:被弾せり!
 第16話:生き甲斐(前編)
 第17話:生き甲斐(後編)
 第18話:メガネの旦那
 第19話:中途半端
 第20話:スポーツマン精神に則り(前編)
 第21話:スポーツマン精神に則り(後編)
 第22話:疑惑のパサー
 第23話:パピコ
 第24話:ポテコ

【2年生の夏休み】
 第25話:夏祭りへ
 第26話:燃える手(前編)
 第27話:燃える手(後編)

【2年生2学期】
 第28話:夕凪
 第29話:婆さんになっても(前編)
 第30話:婆さんになっても(後編)
 第31話:抱擁(前編)
 第32話:抱擁(後編)
 第33話:メレンゲは甘い香り(前編)
 第34話:メレンゲは甘い香り(中編)
 第35話:メレンゲは甘い香り(後編)*
 第36話:熱を帯びて(前編)
 第37話:熱を帯びて(後編)
 第38話:重ねる
 第39話:溺れる
 第40話:森のクマさん、リプライズ
 第41話:堕ちる
 第42話:悪意のミント(黒ラベル)*
 第43話:先輩!(前編)
 第44話:先輩!(後編)
 第45話:子犬のワルツ(前編)
 第46話:子犬のワルツ(後編)
 第47話:消える
 第48話:嫉妬
 第49話:悪魔が来りて
 第50話:イグニッション
 第51話:うわのそら
 第52話:メサイア
 第53話:ポゼッション
 第54話:十七歳
 第55話:大人になりたい
 第56話:深い森
 第57話:サンドバッグと高嶺の花
 第58話:永久凍土
 第59話:通行手形
 第60話:共鳴
 第61話:その名を呼ぶ*
 第62話:もう少しだけ*
 第63話:少年の季節
 第64話:少年と中毒
 第65話:少年の妄動
 第66話:少年の血潮
 第67話:少年の奸知
 第68話:キスは少年を浪費する
 第69話:少年と恋人
 第70話:微熱少年

【2年生3学期】
 第71話:契り(前編)
 第72話:契り(中編)
 第73話:契り(後編)
 第74話:君のマフラー
 第75話:電話の向こう
 第76話:冷たい横顔
 第77話:みぞれ雪
 第78話:あね・いもうと
 第79話:日曜日
 第80話:その指で
 第81話:気持ち悪い
 第82話:ナンバー・ワン
 第83話:あずちゃん
 第84話:恋のチョコレート
 第85話:恋の半ナマ態度
 第86話:恋の溜め息
 第87話:任意出頭
 第88話:密室の恋(未必の故意)
 第89話:尋問
 第90話:自供
 第91話:完落ち
 第92話:無罪放免
 第93話:孤影(前編)
 第94話:孤影(中編)
 第95話:孤影(後編)
 第96話:サイレン
 第97話:片息
 第98話:一分間の猶予
 第99話:善意・悪意
 第100話:ままごとの夫婦
 第101話:母と子
 第102話:疑惑
 第103話:言い訳
 第104話:頭文字N
 第105話:震える指を温めて
 第106話:どんな気分?
 第107話:乙女の杞憂
 第108話:乙女と猥談
 第109話:乙女の鉄拳
 第110話:何も知らない乙女
 第111話:乙女の誓い
 第112話:長い黒髪
 第113話:背伸びをするように
 第114話:今、目の前に
 第115話:台無し
 第116話:煽動
 第117話:ド
 第118話:白いスカート
 第119話:視線
 第120話:四季
 第121話:悲しき旋律
 第122話:いつものと違うの
new 第123話:八重歯 new

 

 

【おまけ】
 クイズ・裏設定
  クイズ・裏設定/解答




【登場人物】【あらすじ】
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第123話:八重歯

「え…」
なぎは目で「いつものと違うのって?」と訊いた。荒牧は答えないまま、なぎの小さな顎に指を添える。なぎは戸惑いながらも目蓋を閉じた。

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第122話:いつものと違うの

夕暮れの団地の部屋のぶっきらぼうなブザーに呼ばれ、覗き窓も確認せずに荒牧はドアを開いた。
「明日の準備もう出来てんの?良いのか、ここ来てて」
荒牧が言うと、なぎは、
「うん。もう明日、行くだけだよ」
そう言ってコンビニ袋いっぱいの蜜柑を恋人に差し出した。

明日の夕方、なぎは旅立つ。

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第121話:悲しき旋律

ボウリングが終わったら、次はカラオケにでも行って思う存分騒ぐのだ。そんな予定の事など、今は誰もが忘れていた。気付けば夕飯時で混み合うファミリーレストランへと傾れ込んだ仲間らは、ざわめきの中でメニューを見るともなしに見る。

「なーんかさあ…、可哀想だね」

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第120話:四季

これで良かったのか。
乾はコンビニへ生理用品を買いに走りながら、なぎのスカートを洗いながら、何度も思いを巡らせた。

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第119話:視線

関口の嘲笑を背に浴びながら、荒牧はもう一度、乾の携帯電話を鳴らした。すると今度はすぐに乾の声が聞こえて来た。
「もしもし?」
囁くような静かな乾の声。荒牧は急いて言った。
「カンちゃん、どうした?」
「シャケ、女子トイレ来て」

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第118話:白いスカート

なぎを同じように褒め讃えたところで、仲間の間に寒々しい隙間風が吹くだけだ。乾は口をつぐんでうつむいた。

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第117話:ド

早く時間が過ぎてしまえば良いのに。
荒牧らと仲が良くなって以降、こんなに居心地が悪かった事はない。関口にそそのかされたところで、なぎから荒牧を奪うような勇気も自信もある訳がなく、乾はこの嵐が去るのを待っていた。

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第116話:煽動

荒牧らを避けるように、離れたベンチで一人ぽつねんと乾は貸し靴に履き替えていた。その隣りで関口は口の端に浮かびそうになる笑みを抑えた。
「うん…」
関口の投げ掛けに乾はうつむいたまま低く答え、貸し靴の踵を床に打ち付ける。髪が遮って表情も見えず、相槌もよく聞こえなかった。関口は続けた。
「シャケに戯れついて、手乗り文鳥みたいでな」
「…」
乾は黙りこくる。

なぎを「可愛い」と称したが、関口にとってはどうでもいい事だった。

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第115話:台無し

ああ、彼女は自分の事を名前で呼ぶんだ、乾は車道の騒音にかき消されそうな二人の声に耳をそばだてた。
「ん、大丈夫」
そう言いつつも荒牧のどこかしら尖った声はあの冷たい無表情を想起させ、乾の胸は淀む。なぎが気の毒に思えた。
なぎは繕うように畳み掛けた。
「あのね、むーくんが「おいで」って言ったから…」

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